健康・栄養
日本は世界一の長寿国。その秘密は、健康で美味しい日本の食べ物にあります。私たちが造る日本の伝統食材の健康・栄養を紹介します。
豆腐

① 記憶力向上(大豆レシチン):豆腐に含まれる大豆レシチンは脳内の神経伝達物質アセチルコリンの素となり、記憶力向上やボケ予防に効果があります。
② 美肌効果(ビタミン群):豆腐にはビタミン群が沢山含まれています。特に、ビタミンEは血行を良くし、脂肪の酸化を防ぐため、美肌効果抜群です。
③ 血圧・コレステロール低下(たんぱく質・リノール酸):豆腐のたんぱく質は血液中のコレステロールを低下させ、血圧上昇を抑制する効果があります。また、リノール酸は血管に付着するコレステロールを除去する善玉コレステロールを増やす作用があります。そのため、動脈硬化、脳出血、心筋梗塞などの予防に効果があります。
④ 骨や歯を丈夫に(カルシウム):豆腐にはカルシウムが豊富に含まれています。例えば、牛乳コップ一杯で約200mgのカルシウムを摂取出来るのに対し、豆腐半丁(150g)で約180mgのカルシウムを摂取できます。また、一般に吸収されにくいカルシウムですが、豆腐の良質なたんぱく質によって吸収が格段に促進されると言われています。
⑤ ダイエット効果:豆腐は脂肪分が少なく、低カロリーです。また、水分が多いため満腹感が得られ、さらにたんぱく質豊富で栄養不足にならないという点で優れたダイエット食品です。
⑥ 腸内環境改善(オリゴ糖):オリゴ糖は腸内をキレイにするビフィズス菌を増殖させる効果があります。ビフィズス菌は腸内の悪玉菌を抑え、腸内運動を活発化させ、免疫力を向上させます。また、発がん性物質を分解するなどの働きもあると言われています。
こんにゃく・しらたき
① ダイエット効果:こんにゃく・しらたきが超低カロリーな理由は、こんにゃく・しらたきの97%が水で構成されているからです。また、こんにゃく・しらたきに含まれるグルコマンナンという食物繊維は、お腹の中に入ると膨張する性質があります。そのため、腹持ちが非常によく、食べすぎ防止につながります。普段の食事にこんにゃく・しらたきを加えるだけで効果的なダイエットに繫がるでしょう。
②糖尿病予防(グルコマンナン):グルコマンナンと呼ばれる非水溶性の食物繊維は、一緒に食べたものを胃の中で消化させない働きをします。そのため、糖分や塩分が過剰に吸収されることを抑え、糖尿病などの予防につながります。
③美肌効果(セラミド):美しい肌を守るには保湿が重要です。こんにゃくにはセラミドと呼ばれる保湿効果のある成分が含まれています。
④腸内環境改善(食物繊維):こんにゃくの食物繊維が腸内環境を整え、腸内の有害物質を排出させる働きをします。これにより、便秘予防や大腸がんの予防にもなります。

納豆

①記憶力向上(大豆レシチン):納豆に含まれる大豆レシチンは脳内の神経伝達物質アセチルコリンの素となり、記憶力向上やボケ予防に効果があります。
②美肌効果(ビタミン群):納豆にはビタミン群が沢山含まれています。特に、ビタミンEは血行を良くし、脂肪の酸化を防ぐため、美肌効果抜群です
③整腸・風邪予防(納豆菌):胃腸が弱いと体力が低下し、風邪を引きやすくなります。納豆1g(2-3粒)の中には約100億個もの納豆菌が棲んでいます。これら納豆菌は腸内の善玉菌を増やし、細菌やウィルスの働きを抑える作用があります。
④骨や歯を丈夫に(カルシウム):納豆1パック(45g)で牛乳コップ一杯(200cc)のカルシウムを摂取できます。また、一般に吸収されにくいカルシウムですが大豆の良質なたんぱく質によって吸収が格段に促進されると言われています。
⑤ 血液をサラサラに(ナットウキナーゼ):納豆のネバネバ部分に含まれる酵素ナットウキナーゼは血栓を溶かし、血液をサラサラにする効果があります。ドロドロの血液は放置していると脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めます。また、新陳代謝が悪化するため美容面にも悪影響を及ぼします。


⑥抗菌作用(ジピコリン酸):ジピコリン酸は大豆が納豆菌によって発酵する際に生まれる成分で、強い抗菌作用、抗ウィルス作用、ガンを消滅させるアポトーシス作用があることが知られています。
⑦その他:その他にも納豆には様々な栄養が含まれています。納豆1パック(45g)に対して、牛肉45g分のたんぱく質、銀杏80粒分のビタミンB6、トマト1/2のビタミンE、牡蠣3枚分のマグネシウム、にんじん一本分の食物繊維、豚肉100g分のビタミンB2、牛レバー40g分の鉄分、トマトジュース120cc分のカリウムが含まれています。
ごぼう

①整腸・ガン予防(食物繊維):ごぼうは食物繊維を約6.1g(100g中)含み、野菜類の中でも豊富な食物繊維をもちます。これらの豊富な食物繊維は腸内で消化吸収されず、腸の活動を活発化させ便秘を防ぎます。また、腸内の有害物質を体外へ排出する働きもあるため、大腸がん予防に繫がると言われています。
②糖尿病・動脈硬化・肥満予防:ごぼうには、亜鉛、マグネシウム、タンニン、リグニン、イヌリンなど血糖値を下げる成分が豊富に含まれています。血糖値を抑えることで、糖尿病の予防になるのはもちろん、血液をサラサラにし、肥満予防にも繫がります。
③老化防止(ポリフェノール):ごぼうの皮にはポリフェノールの一種である、クロロゲン酸やタンニンが含まれています。これらは、強い抗酸化作用を持っており、病気や老化の原因である過酸化脂質の発生を抑える働きがあるため、老化を防止する効果が期待できます。